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No.01 お客様採用事例:笠原工業株式会社

電動アクチュエータ採用事例
コストを抑えたシンプルな機構で
自動化を実現
■装置   ブロックカット機(発砲スチロールの切断)

■用途   ニクロム線ユニットの昇降

■採用製品 フエスト製電動スライダ(タイミングベルト)

課題:手動の作業を自動化したい

まず貴社の事業内容と佐藤さんの役割についてお伺いできますか?

当社は発泡プラスチック・成形機部門・建設部門の事業を展開しています。私は成型機部門のピオニシステム事業部に所属し、機械設計・電気設計の両方を担当しております。ピオニシステム事業部は成型に関する製品は何でもやる部署で、成型・切断からラベル貼りまでと対象が幅広く、その中で新製品の開発と既存製品の改善に携わっています。
※ピオニ(PEONY)は「牡丹」のことで、笠原工業㈱様がある福島県須賀川市の花
                                                                       

どんな課題を抱えていたのでしょうか?

ブロックカット機(下写真)の全自動化です。ブロックカット機とはニクロム線の熱で発泡スチロールを切断する装置で、当初はニクロム線の上下移動は手動でした。しかしその作業に1~2人付きっきりになるため自動化の要望が多く、改善を進めることになりました。直線動作なので電動アクチュエータで設計を進めましたが、実際に検討を始めると技術的なハードルが多く、特に次の3点に頭を悩ませておりました。

①ロングストローク
発砲スチロールの母材は1m×1m×1mを超えるサイズがざらにある。つまり、ストロークが最低1,000mm以上のアクチュエータが必要。

②同期運転
発泡スチロールを挟んで対向する位置に電動アクチュエータを配置し、その間にニクロム線を取り付ける。加工時、ニクロム線を切断せず安定したカットを行うためには、電動アクチュエータの同期運転が必要(下イメージアニメーション)。

③高推力
発砲スチロールをカットする際の抵抗には個体差がある。安全率を確保する目的で高推力(ニクロム線を押し込む強さ)が必要。
※個体差の要因は発砲スチロールの密度や内部に残留した水分によるニクロム線の温度低下。
  




解決策:「設計の自由度を広げる」フエスト製電動アクチュエータ

フエスト製電動アクチュエータ導入のきっかけ・決め手を教えてください

先ほどお話しした3つ課題が解決できたところです。営業担当の方が紹介してくれました。
採用したEGC-TBシリーズは8.5mまでラインアップしており、ロングストロークの要望にも全く問題ありませんでした。同期運転は当初モータの制御で実現しようと考えておりましたが、モータの数が増えるとPLCの制御が難しくなるため他の方法を検討していました。そんな時に、連結シャフトを紹介していただきました(右イメージ図.赤矢印部)。モータ1台で機械的に2台のアクチュエータを同期できるので、モータの数が減らしてコストを抑えつつ更に制御も楽になりました。
また高推力の面でも、フエストのアクチュエータがギヤ付きモータに対応している点がポイントでした。当初、過去の実績から別のメーカも検討しておりましたが、そちらはギヤ付きのモータがNGでした。推力に余裕を持たせる目的でギヤ付きにしたかったので、その点でもピッタリでした。





導入効果:作業者を2人→0人へ

導入後にどんな効果が得られましたか?

課題だった自動化が実現できました。これまで1~2人が付きっきりだった工程が実質0人になったため、お客様からも反応も上々です。

導入から現在に至るまでの使用感はいかがでしょうか?

特に問題なく使用できています。また現在は導入当初とは異なる構造のブロックカット機にも採用しています。上下移動用ではなく、ニクロム線の位置を調整するX・Y軸に採用しています。

最後に今後の展開予定などをお伺いできますか?

装置のCO2排出量削減が大きなテーマです。新規・既存問わず、設計時に考慮する必要があります。効率の良い製品を紹介してください。



本日は興味深いお話をいただき、ありがとうございました



ご採用いただいた製品

フエスト製 電動スライダ EGC-TBシリーズ タイミングベルト
・「高速・ロングストローク」最高速度:3000mm/sec.最大ストローク:8500mm
・「高強度・高剛性」強度解析により最適な特殊アーチ構造のフレーム形状を実現
・用途に応じてリニアガイドは「シングルガイド」「ダブルガイド」から選択が可能
・連結シャフトに対応

詳しくはコチラをご覧ください⋙




お客様情報:

     
社名  笠原工業株式会社
本社  福島県須賀川市上人坦161番地
事業部 合成事業本部(発泡プラスチック)
    ピオニシステム事業部(EPS成形機)
    工建事業本部
URL  http://www.s-kasahara.co.jp

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