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オリエンタルモーターファンモーターの種類と構造

ファンモーターの構造

プロペラファン、ブロワ、クロスフローファンの構造と送風の原理について以下に説明します。

プロペラファン 円筒状のハブ・ケーシング間の環状流路にあるプロペラ(翼)により空気を圧送、その回転軸方向に風を発生させるファンモーターです。風の流れが回転軸に沿っているため、コンパクトな構造です。また、大きな風量が得られるため、機器内部の全体を冷却するような、換気冷却の用途に適しています。

プロペラファンの構造と送風のしくみ

ブロワ 円筒状に配したランナー(前向き羽根)の遠心力により、回転軸にほぼ垂直な向きに旋回流を作ります。発生した旋回流は、スクロールにより一方向に整流され、圧力も上昇します。 吐出口を絞り、一定方向に風を集中するため、局部冷却に用いられます。また静圧が高いので、風の通りにくい装置の冷却やダクトを用いた送風にも適しています。

ブロワの構造と送風のしくみ

クロスフローファン ブロワに似たランナーを持っていますが、両側面が側板で覆われているため、軸方向からの気体の流入がありません。そのため、ランナー内を通り抜ける貫流が発生します。この風の流れを利用したファンモーターがクロスフローファンです。長い円筒状のランナーを用いて送風するので、風の幅を広くとることができます。 また、風をランナー円周に沿って横方向に吐き出すため、均一な風が得られます。

クロスフローファンの構造と送風のしくみ

風量―静圧特性 ファンモーターの特性は一般に、ある風量を出そうとしたときの静圧値との関係を示した風量―静圧特性によって表されます。例えば必要とされる風量Q1で、そのときの装置の圧力損失がP1であるとします。次の図に示されたファンモーターの特性の場合、ファンモーターの持っている静圧値はP2であり、必要とされる静圧値P1よりも大きいため十分に必要とする風量を得ることができるわけです。 圧力損失は風量の2乗に比例しますので、風量を2倍にする場合には、単に風量が2倍あるだけでなく、同時に静圧が4倍あるファンモーターを選定する必要があります。

風量―静圧特性

ファンモーターの設置方法と風量―静圧特性の違い

ファン2台を並列に設置 ファン2台を直列に設置 ファンを吸込側と吐出側に設置
(プッシュプル)
装置内の圧力損失が低く、風量を上げた
い場合に適しています。
以下の場合に適しています。 装置内の実装密度
が高く、圧力損失が高い、空気の流路が十分に
確保されず静圧を上げたいな用途に適します。
吸込側から吐出側への空気の流れができるた
め、効果的な冷却が可能です。 装置内の実装
密度が高く圧力損失が高い、より高い静圧
が必要な用途に適しています。

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